会長挨拶

一般社団法人 日本試薬協会会長 野澤 学

年頭挨拶

謹んで初春のお慶びを申し上げます。

我が国の経済は2012年から穏やかな回復が続いておりましたが、昨年は世界の政治的・経済的混迷が特に目立ち、米中貿易戦争、英国Brexit、中東情勢、北朝鮮核開発、日韓対立、香港民衆デモなどの多くの不確実性によって貿易と設備投資にブレーキが掛かり、製造業の業況は停滞しました。一方で元号改定、今上天皇即位の一連の慶事やラグビーワールドカップの躍進が刺激となり、サービス業などの非製造業は堅調であったように思います。科学業界では、旭化成名誉フェロー・吉野彰氏がノーベル化学賞受賞という嬉しいニュースがあり、我が国の未来のため、基礎研究を長期的にサポートして欲しいと述べておりました。日本の基礎研究力をさらに発展させ、産業界を巻き込みながらの研究整備を今後も政府に期待したいと思います。

今年は東京2020オリンピック・パラリンピックの開催で、内需による景気刺激とインバウンドの増加、安倍首相の宣言するデジタル元年として、次世代通信規格5Gや人工知能AIへの投資や法整備が進み、半導体・電子部品の世界的需要、また政府の26兆円という大規模な経済対策もあり、年初に勃発した米国イランの衝突はありましたが、景気の持ち直しが進むのも非現実的ではないように思えます。

さて、東部試薬協会、西部試薬協会(両協会は1949年設立)が、2000年に日本試薬協会へ一つにまとまって以来、今年で20周年を迎えます。3月9日の『試薬の日』に合わせて、設立20周年記念式典&講演会を開催いたします。また、改訂第4版「試薬ガイドブック」および協会のイメージキャラクターを活用した試薬の取扱いのPR動画も作成しており、その日に合わせてご披露できる予定です。
秋には20周年記念誌の発行も予定しており、今年も数多くのイベントを予定しております。

世界でデジタル化が加速している中、試薬業界においてもネットの活用は着実に進んでおり、その大きな波に乗り遅れぬよう、各社整備をお願いしたいと思いますが、我々の仕事には、試薬の運搬、保管、受け渡し等の法令順守、環境保全、悪用防止等のコンプライアンスの徹底などの責務があります。消費者に対して、試薬ガイドブックの活用とともに、付加価値の高い情報提供、相談相手となることで科学の発展に貢献して参りたいと思います。

今後も、試薬業界の発展のため、皆さんのご意見を伺いながら、精一杯努力してゆく所存です。関係官庁、関連団体からのご支援、委員会や関係者の皆様のご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

本年が皆様にとって明るい飛躍の年となりますよう、心から祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。

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