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高純度試薬

近年のエレクトロニクスやバイオテクノロジーなどの先端分野の技術進歩は著しく、試験研究の課程で数多くの特定用途試薬を要求するようになった。高純度試薬もこのような工業技術の進歩に伴い必然的にニーズが拡大してきた試薬と考えることができる。 現在、アンモニア水、塩酸、過塩素酸、硝酸、水酸化ナトリウム溶液、硫酸について高純度試薬のJIS規格が定められている。たとえば高純度硫酸の場合は、不純物として27項目の規格値が定められている。そのうち、金属不純物については22元素を試験対象としており、試験方法は迅速かつ高感度であって、多元素同時定量の可能なICP質量分析法を試験方法の一つとして採用している。規格値は各金属元素ごとに、0.05ppm~1ppb以下のオーダーとなっている。

現在のところ、メーカー独自の規格による(超)高純度試薬が市販されている。

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