年頭所感

一般社団法人 日本試薬協会副会長 高木 裕明

平成30年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

我が国経済は、5年間のアベノミクスでの様々な改革や金融・財政政策によって、名目GDPが安倍内閣の発足以降50兆円増加、就業者数が4年連続の増加、正社員の有効求人倍率が1倍を超えるなど、経済の好循環が、着実に実現しつつあります。

昨年末には、「生産性革命」、「ひとづくり革命」を骨子とする新たな経済政策パッケージが閣議決定されました。「生産性革命」の実現に向けた鍵の一つが、「Connected Industries」です。これは、様々な業種、企業、人、機械等が繋がることにより、新たな価値創出や生産性向上を図り、顧客や社会課題の解決を目指す、産業の未来像です。昨年10月、世耕大臣が公表した「東京イニシアティブ」には、「バイオ・素材」が重点分野の一つとして掲げられました。

特に、バイオ産業は、今後の成長が期待される分野です。経済協力開発機構(OECD)では、2030年の世界バイオ市場は200兆円規模に拡大すると予測しています。近年、バイオテクノロジーは急速に進展し、バイオ医薬品、再生医療等の画期的な医療技術の登場に加え、最先端のゲノム編集技術(CRISPR-Cas9)の登場により、工業、農業、食品産業等の他産業へのイノベーションの創出を加速しています。我が国としても、この動きを捉え、産業化を強力に推進していくため、政府戦略を策定することとしています。

「バイオ・素材」分野のイノベーションを推進していく上でも、試薬業界の貢献は不可欠です。例えば、革新的な試薬が生み出されたことにより、バイオ研究の生産性は、格段に向上しました。試薬は、既存の産業の基盤となるだけでなく、ソリューションサービスとして、次世代産業の創出・発展を支えていくことで、我が国の産業競争力を強化し、ひいては国民生活の向上・国民経済の発展に資するものと期待しております。

話は変わりますが、本年はもう一つ大きなチャレンジの年となります。11月には2025年国際博覧会の開催地が決定します。大阪・関西の地から世界に「いのち輝く未来社会のデザイン」を発信していくために、誘致活動にオールジャパン体制で全力で取り組みます。引き続き皆様方のご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、本年の皆様のご健康とご多幸を、そして試薬業界の益々のご発展を祈念致しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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