試薬会誌

新年号 2026.1 No.78賀詞交歓会

 2025年1月8日(水)、午前11時から12時半まで、東京・日本橋の日本橋三井ホール(コレド室町1)において、一般社団法人日本試薬協会の新年賀詞交歓会が開催された。晴天でピリッとした空気の中、約280人が参集し、交流と情報交換に花を咲かせた。

野澤会長の挨拶
野澤会長の挨拶


 2026年1月7日(水)、午前11時から午後12時30分まで、東京・日本橋の日本橋三井ホール(コレド室町1)において、一般社団法人日本試薬協会の新年賀詞交歓会が開催された。ピリッとした寒さの中、約300人が参集し、交流と情報交換に花を咲かせた。

 開会のあいさつに立った野澤学会長(関東化学株式会社代表取締役社長)は冒頭で、「今回は沖縄で年を越した。美しい海を見るのが目的だったが、あいにくすべての日が雨天で、結果的には荒々しい海を見ることになった。ただ、外国人の姿が少なく、日本人にとっては円安を回避できる海外リゾートの代替地としての人気があるとわかった」とエピソードを披露したあと、本題に入った。

 「政府の2026年度予算は、一般会計の歳出総額で122兆円を超える過去最大の規模。強い経済の実現に向けて、1月からの通常国会では、戦略17分野に対する成長投資の配分がなされていくようだ。科学技術に関しては、人工知能(AI)や先端半導体、バイオ産業への長期的な大規模投資、創薬・先端医療など医療分野への革新も戦略分野に入る。高市政権のこれからの総合経済対策による景気拡大を期待し、われわれ試薬業界も戦略17分野に関わる最先端の試薬、新たな高純度試薬の開発など、未来産業の実現に貢献していくことで、これからの成長を期待したいと思っている」と表明。

 続いて、日本試薬協会のトピックスを二つ取り上げた。まずは法規制関連の動きで、昨年11月に試薬協会のウェブサイトの解説動画「学ぼう!試薬」に第6話「消防法」をアップしたことを紹介。消防法の理解を深める一助にしてほしいとした。また、労働安全衛生法や化管法の改正により、対象物質に関わる事業者に対し、ラベル表示やSDSの提供が必要な化学物質が年々増加していることを踏まえ、「試薬協会のウェブサイトから各メーカーの情報へのリンクが貼られているので、必要に応じてご活用いただきたい。化学物質には千を越える法規制が関わっているといわれる。法令順守と環境保全に取り組み、社会的責任を果たしつつ科学技術の発展に貢献していくことこそわれわれの大事な役割である。引き続き、安全・安心に関する活動を皆さまよろしくお願いします」と述べた。

 二つ目のトピックスはイベントに関するもの。「昨年11月6日の日本試薬協会設立25周年記念式典にご出席いただきありがとうございました。今年は下部団体の試薬八日会が設立75周年を迎えることとなり、1月22日に祝賀会を予定している。ぜひご参加ください」とも。

 最後に、「今年の干支は丙午(ひのえ・うま)で、情熱と勢いのある年といわれている。また、この年に生まれた方は強さとしなやかさを兼ね備えているという。実はわたしは丙午世代で、早生まれなので実際は未年だが、特別な年だという感覚がある。午年のエネルギッシュさにあやかって積極的に行動したいと思っている」と述べて、あいさつを締めくくった。


 続いて、来賓を代表して、経済産業省商務情報政策局商務・サービスグループ生物化学産業課生物多様性・生物兵器対策室の小林正寿室長が登壇。「わが国の経済は長期にわたる低成長から脱却し、賃上げと投資を軸とする成長型経済への転換に向けた動きが本格化しつつある。このような中、本省としては、日本に強みのある技術の社会実装の推進、勝ち筋となる産業分野の国際競争力強化に資する取り組みを進めるため、大胆な投資促進税制の創設、研究開発税制の重点強化を進めることとしている。また、GX/DXへの積極的な設備投資、スタートアップの成長、事業継承・M&Aなどによる事業再編、地域経済を牽引する中堅企業の挑戦などを後押したい」と説明。さらに、1月1日に施行した「中小受託取引適正化法」(取適法)に触れ、「中小企業などが事業の正当な対価を得て、投資や賃上げの原資を確保できるようにして好循環を生み出し、高市政権が目指す強い経済を実現していきたい」と力を込めた。

 続けて試薬業界について、「わが国の稼ぐ力を強化するためにはイノベーションが不可欠。それを支えているのが、幅広い産業分野に欠かすことのできない試薬。本省では、半導体・創薬など進展が著しい分野でのイノベーション創出を支援し続けているが、高品質の試薬の安定供給はわが国の産業が生み出すさまざまな製品やサービスの品質を支える基盤であり、その重要性はますます高まっていると考えている」と評価。加えて、「今後、安定供給体制の確保はもちろん、さらなるデジタル化の対応、環境負荷軽減などを通じて、次世代の研究開発を支えていただくことを期待する。また、国際競争力確保のための国内製造基盤の強化、人材育成などについても引き続き取り組んでいただきたい」とまとめた。

経済産業省 小林室長の挨拶
経済産業省 小林室長の挨拶


 その後、中島孝副会長(日本理化学薬品株式会社 取締役名誉会長)が乾杯の発声に立った。「会長の話にもあったように、今年は十干十二支でいう『丙午』。『丙』は太陽の光、『午』は勢いをあらわすようで、新しい挑戦をするに最もふさわしい年という意味になる。この新しい年が皆さま方にとって、元気で、勢いのある年になることを祈念して、また会員各社のますますのご発展を祈念して、声高らかに祝杯を上げたい」と述べ、乾杯の音頭を取った。

中島副会長の乾杯の挨拶
中島副会長の乾杯の挨拶


 なごやかな歓談が続いたあと、式次第に則って12時20分に岸田充弘副会長(キシダ化学株式会社 代表取締役社長)が中締めのために登壇した。「今回のあいさつでは、今年活躍が期待できる人として、馬に顔が似ていて奈良県人という共通項を持つお二方を紹介したい。わたしの座右の銘は『休んで休んで休んで、休んで、たまに働く』なのだが、一人目はその真逆の方で、高市早苗首相です」とユーモアたっぷりに開口。「若いころはバイクに乗ったりバンドでドラムをたたいたりしたようだが、10年くらい前の総務大臣時代に話を聞いたが、物理化学にすごく詳しくてびっくりした。お顔はかわいいお馬さんに少し似ているが、首相として若い人にやたら人気がある」。

 次に、「二人目は、日本のプロ野球からメジャーのブルージェイズに移籍した岡本和真さん。ジャイアンツファンの方は移籍が残念かもしれないが、レギュラーで活躍できると期待している。ブルージェイズは、昨年のワールドシリーズで大谷選手のいるドジャースと競り合ったチームで、最終戦の9回途中までリードしていたので、岡本選手がいればひょっとしたらブルージェイズが優勝していたかもしれない。岡本選手も奈良県人で、勉強のできる智辯学園出身。顔は馬に似ているが頭はいい。この奈良県人の男女二人が今年のカギを握ると思っているので、皆さんにもご注目いただきたい」と、会場を笑いで包み、大いに盛り上げた。その後、三本締めで中締めし、12時30分ごろ散会となった。

岸田副会長の閉会の挨拶
岸田副会長の閉会の挨拶


歓談風景
歓談風景

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