試薬会誌

総会号 2026.7 No.79ご挨拶

一般社団法人 日本試薬協会会長 吉田 光一

 去る6月10日に開催されました第80回定時社員総会および2026年度第1回理事会で日本試薬協会の第6代会長に就任いたしました。協会のさらなる発展に一生懸命努力してまいる所存でございます。全員の皆さまには、今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

 さて、我々を取り巻く環境は、終結の見えないロシア・ウクライナ紛争などによる地政学的リスクの高まり、中東情勢の悪化を起因としたホルムズ海峡封鎖によるエネルギー・物価の高騰、インフレの加速、石油化学原料を含むマテリアル全般の調達不安定化などにより、世界景気の後退が懸念され、先行きが不安定かつ不確実な状況が続いております。また、生成AIの普及も、ある意味で不安定・不確実な要素と言えるかもしれません。

 このような不安定・不確実な状況だからこそ、本協会内において交流・情報交換を図ることが重要であると考えております。我々を取り巻く環境は変化し、その変化の大きさやスピードは増しています。大切なことは、何が起きても信頼関係をもってこれを解決することであり、そのために協力関係の強化を進めてまいりたいと思います。

 また、不安定・不確実な社会・経済情勢の中にあっても、「科学技術・研究開発の発展」は安定かつ確実なものであると言えるのではないかと思います。

 この科学技術・研究開発を支える試薬、そして我々の責務・役割は今後一層重要になると確信しております。ここにおられる皆さまと一丸となって科学技術・研究開発を支え盛り上げ、社会に貢献し、お客さまと共に我々もさらに発展していきたいと考えます。

 当協会は全国組織となって、昨年25周年を迎え、25周年記念イベントは大いに盛り上がりました。今後も試薬業界のさらなる発展と認知度向上を目指し、PRやイベントの開催を検討してまいります。現在、当協会には全国134社が加入しており、7つの委員会の活動を通じて、協会運営に取り組んでいます。この委員会活動とともに、今後も研修会や講演会を開催し、会員相互の知見共有と連携を促進する交流の場としても充実させていきたいと考えております。

 試薬業界が科学技術・研究開発の基盤として社会に貢献し続けるため、関係省庁や関連団体と連携を深め、活力ある試薬業界となるよう盛り上げてまいります。会員の皆さまの一層のご理解とご協力をお願い申しあげると共に、皆さまのご健勝とご発展を心よりお祈り申しあげ、就任のご挨拶といたします。

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